CCNAとCCNPは、どちらもCiscoが認定するネットワークの資格です。名前が似ているため違いが分かりにくいですが、対象とするレベルや試験の数、求められる知識の深さが大きく異なります。
先に結論から
- CCNAはネットワークの基礎を幅広く問う「アソシエイト」レベル、CCNPは特定分野を深く問う「プロフェッショナル」レベルの資格です。
- CCNAは1試験(200-301)、CCNP Enterpriseはコア試験とコンセントレーション試験の2試験で取得します。
- どちらも受験資格はありませんが、CCNPはCCNAレベルの知識を前提にしています。
- 有効期間はどちらも3年間で、期限内に再認定を受けることで維持できます。
CCNAとCCNPの比較表
| 項目 | CCNA | CCNP(Enterprise) |
|---|---|---|
| レベル | アソシエイト(基礎) | プロフェッショナル(応用) |
| 試験 | 200-301 CCNA の1試験 | 350-401 ENCOR + コンセントレーション試験1つ |
| 出題の範囲 | ネットワークの基礎、ルーティング・スイッチング、IPサービス、セキュリティの基礎、自動化 | 企業ネットワークの中核技術を深く(コア)+特定分野(コンセントレーション) |
| 受験料(税込) | 46,860円 | ENCOR 62,480円 + コンセントレーション 46,860円 |
| 受験資格 | なし | なし(CCNAレベルの知識が前提) |
| 有効期間 | 3年間 | 3年間 |
| 想定される仕事 | ネットワークの運用・保守、構築の補助 | ネットワークの設計・構築、トラブル対応の中心 |

違い1:求められる知識の深さ
CCNAは、ネットワークの仕組みを幅広く理解しているかを問います。CCNPは、同じテーマをさらに深く掘り下げ、複雑な構成やトラブルの原因を判断できるかを問います。たとえばOSPFなら、CCNAでは基本的な設定と動作、CCNPではLSAの種類やエリア設計、他のプロトコルとの再配送まで問われます。
違い2:試験の数と構成
CCNAは1試験に合格すれば取得できます。CCNP Enterpriseは、コア試験のENCORと、ENARSIなどのコンセントレーション試験1つの合計2試験が必要です。分野ごとにCCNP Security、CCNP Data Centerなどもあります。
違い3:仕事での評価
CCNAは、ネットワークエンジニアとしての基礎があることを示す資格として、未経験からの転職や若手の育成目標によく使われます。CCNPは、設計・構築を任せられる実力の目安として、より上流の仕事やリーダー的な役割を目指すときに評価されやすい資格です。

どちらから受けるべきか
- ネットワークの経験が少ない方:まずCCNAで基礎を固めるのがおすすめです。CCNPはCCNAの知識を前提にしています。
- ネットワークの実務経験がある方:CCNAの範囲に自信があれば、CCNPから挑戦する方もいます。ただし基礎があやふやな場合は、CCNAの範囲を復習してから進めると効率的です。
問題演習にはWeb問題集も活用できます
Smart Innovationでは、CCNA対策問題集と、CCNPのENCOR・ENARSI・SCORの対策問題集をWeb形式で提供しています。価格や収録内容などの最新情報は、公式ショップでご確認ください。
よくある質問
CCNAを持っていなくてもCCNPを受験できますか?
受験できます。CCNPに受験資格はありません。ただしCCNAレベルの知識を前提とした問題が多いため、基礎に不安がある場合は先にCCNAの範囲を学ぶことをおすすめします。
CCNAとCCNPの有効期間はどれくらいですか?
どちらも3年間です。期限内に試験に合格するか、継続教育のクレジットを取得することで再認定できます。
CCNPはCCNAの何倍難しいですか?
単純に比べることはできませんが、試験の数が2つになり、1つのテーマを深く問われるため、学習時間はCCNAより長くかかるのが一般的です。
CCNPを取得すると年収は上がりますか?
資格だけで年収が決まるわけではありませんが、CCNPは設計・構築を任せられる実力の目安として評価されやすく、担当できる仕事の幅が広がることにつながります。
