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OSPFv3とは?OSPFv2との違いとIPv6での設定例

2026 11/07
資格コラム
2026年11月7日
OSPFv3とOSPFv2の違い

IPv6のネットワークでOSPFを使うときは、OSPFv3を使います。基本の考え方(エリア、DR/BDR、SPF計算)はIPv4のOSPFv2と同じですが、設定のしかたやアドレスの扱いにいくつか違いがあります。CCNPのENCOR・ENARSIで問われるポイントを整理します。

先に結論から

  • OSPFv3は、IPv6のためのOSPFです(アドレスファミリーを使えばIPv4も扱えます)。
  • OSPFv2と違い、networkコマンドではなく、インターフェースごとに有効にします。
  • ネイバーとのやり取りやネクストホップには、リンクローカルアドレスが使われます。
  • ルーターIDは32ビットの値で、IPv4アドレスがないルーターでは手動で設定する必要があります。
目次

OSPFv2との違い

OSPFv2とOSPFv3の主な違い
OSPFv2OSPFv3
対象IPv4IPv6(IPv4も扱える)
有効にする方法network コマンドインターフェースごとに設定
ネイバーのアドレスインターフェースのIPv4アドレスリンクローカルアドレス
マルチキャストアドレス224.0.0.5/224.0.0.6FF02::5/FF02::6
ルーターID32ビット(IPv4アドレスから自動で選ばれる)32ビット(IPv4アドレスがなければ手動設定が必要)
認証OSPFの機能で行うIPsecを使う(または認証トレーラー)
新しいLSA—タイプ8(リンクLSA)、タイプ9(エリア内プレフィックスLSA)

基本の設定例

ipv6 unicast-routing
!
ipv6 router ospf 1
 router-id 1.1.1.1
!
interface GigabitEthernet0/0
 ipv6 address 2001:db8:12::1/64
 ipv6 ospf 1 area 0
  1. ipv6 unicast-routingで、IPv6のルーティングを有効にします(これがないと動きません)。
  2. OSPFv3のプロセスを作り、ルーターIDを設定します。
  3. インターフェースでipv6 ospf 1 area 0と設定し、OSPFv3を有効にします。

アドレスファミリーを使う新しい書き方では、次のように設定します。

router ospfv3 1
 router-id 1.1.1.1
 address-family ipv6 unicast
!
interface GigabitEthernet0/0
 ospfv3 1 ipv6 area 0

確認に使うコマンド

OSPFv3の確認コマンド
  • show ipv6 ospf neighbor:ネイバーの状態を確認する
  • show ipv6 ospf interface:エリアやネットワークタイプを確認する
  • show ipv6 route ospf:OSPFv3で学んだ経路を確認する(ネクストホップがリンクローカルアドレスになっている)

つまずきやすいポイント

  • ipv6 unicast-routingを入れ忘れると、OSPFv3が動きません。
  • IPv4アドレスが1つもないルーターでは、ルーターIDが決まらずプロセスが動かないので、router-idの設定が必要です。
  • 経路表のネクストホップがリンクローカルアドレス(FE80::で始まるアドレス)になるのは正常です。
  • ネイバーになる条件(エリアID、Hello/Deadタイマーなど)はOSPFv2と同じです。

ネイバーが張れないときの確認方法は、OSPFのネイバーが張れない原因で解説しています。

公式ショップでENARSI対策問題集を見る

よくある質問

OSPFv3でIPv4の経路も扱えますか?

アドレスファミリーを使う設定(router ospfv3)なら、1つのプロセスでIPv4とIPv6の両方を扱えます。

OSPFv3のルーターIDはIPv6アドレスですか?

いいえ。OSPFv3でもルーターIDは32ビットの値で、IPv4アドレスと同じ形式で表します。

経路のネクストホップがFE80::で始まるのはなぜですか?

OSPFv3はネイバーとのやり取りにリンクローカルアドレスを使うため、ネクストホップもリンクローカルアドレスになります。

資格コラム
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この記事を書いた人

Smart Innovation編集部のアバター Smart Innovation編集部 IT資格対策Web問題集 編集部

IT資格対策Web問題集(CCNA・CCNP・AWS認定)を企画・制作するSmart Innovation株式会社の編集部です。資格の勉強方法や試験の仕組み、ネットワーク技術の解説を、受験する方の目線でお届けしています。
記事の監修は当社代表が行っています。代表は大手ベンダーのネットワークエンジニアとして、官公庁・医療・金融・交通・大手クラウド事業者などの大規模ネットワークの設計・構築に携わり、これまでに200名以上のCCNA合格者、20名以上のCCNP合格者の学習を支援してきました。保有資格:ネットワークスペシャリスト、CCNP Enterprise、CCNP Routing and Switching、AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト。

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